旧東青山変電所跡

変電所、という存在が身近でないせいか、その響きには独特な魅力がある。

旧東青山変電所は昭和4年に竣工、昭和50年ごろまで稼働し、役目を終えた今は森の中でぽつねん、と佇んでいる。

旧東青山駅から西に歩いていくと、徐々に建物が現れてきた。


灰色のコンクリート壁を見て思わず「昼間でよかったな・・・」と安堵した。

本来の入り口はシャッターで固く閉ざされていたが、中庭のような広間を抜けた先に、微妙に開いたシャッターを見つけ、そこから内部に潜入。(直ぐ横に階段があり、そこから普通に入ることができたが・・・。)

日差しが差し込んだ内部は白壁が反射して美しい。

入り口にはまだしっかりと窓枠が残っており、”安全 健康 ムダ排除”の標語が掲げてあった。

残留物は少ないが、陶器でできた碍子?らしきものがいくつか残っている。

誰かのドラムセット
多分トイレ跡

到着に手こずったため、あまり散策時間に余裕がなくなってしまい、名物?である業務日誌を探すことができなかった。

(この記事を書いた時点で残っていたのかも定かではないが)

廃墟美を内に留めた、素晴らしい物件であった。

廃墟見聞録

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