田代元湯(1/2)
廃業後も浴槽に湯が沸き続けている廃墟があるらしい。青森は八甲田山に位置している。
インターネットにある情報は古く、また乏しかったので車を停めてから発見するのに2日を要した。また、この記事にたどり着いた時点である程度の情報は手に入れていると思うが、2020/9/29時点で既にに元湯までの橋は崩落していた。
筆者が訪れた日は時雨を吸った冷たい激流に足を阻まれたが、YouTubeには歩いて渡っている動画もアップロードされているので川の状態によって到達の可否が決められる。
また、工事現場についての記載もあるが、極力避けて通れるルートを後半に記載しようと思う。
今回の記事は捜索の過程を記述したものである。
この物件は正確な座標がGoogle Mapに載っているが、経路を表示すると元湯近傍で道のりがあいまいになるために付近を探索する必要があった。航空写真を確認すると元湯に近い道が2本確認できたが、片方は工事専用の道路で進入不可だった。インターネット上には祝日に通行した記事も散見されるが、現在はゲートが作られており、徒歩による通行も拒否された。
Google Mapによる経路
詳細な林道のルートが不明であったのでこの道を車で突き当たりまで車で進むと(T字路を左折)カモシカリゾートと言われる別荘地にたどり着いたが、人の気配はなかった。そこから先に殆ど消滅している道があったので、徒歩で進むことにした。
元湯がある川に向かってすすむ道。
しかしこの道はGoogle Map上で記載が無くなる地点で草の密度が上昇し、手持ちの装備では先に進めなくなった。
行手を阻む生茂る草。冬季なら横断できるかもしれない。
悔しくも尺寸ほどの距離で川に到達できなかった。
現場付近は電波が弱く、事前に下調べをよくしていなかった事を悔いつつ付近の登山道を探すことにした。みちのく湯沢温泉から出発していた方のブログがあったのを思い出し、付近を探索すると送電塔の脇から下に向かって下れる階段を発見した。この道は航空写真では分かり辛いので訪れる際は送電塔を目印に探して欲しい。
みちのく湯沢温泉から北東へ道沿いに進むと左手に見える送電塔。画像の左側にさらに進むと階段が現れる。
階段を下り終わった先の道。板が敷いてあり、踏み外せば足首まで泥に沈み、踏めば靴が濡れる。
工事現場までの間に2つある川のうちの1つ。1つ目は橋がない為に歩いて渡る必要があるが小川なので比較的簡単に渡れる。
この道を進むとダムの工事現場へたどり着いた。看板には土捨場と書いてあった。
ここから航空写真を頼りにさらに探索を試みたが、登山道を発見することができなかった。また、工事現場の人こそ居なかったが躯体を建造している現場と思われる方角から作業音が聞こえていた。
翌日にリトライすることになるが元湯にたどり着く望みが薄く、絶望していたので車まで戻り付近の温泉まで車を走らせ、駐車場でこの一日を終えた。
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